2008年3月6日木曜日

日本の食文化の問題点

チョッと今日は視点を変えて、日本の食文化の問題点について
考えてみたいと思います。

皆さんはfood Mileageという言葉を耳にした事があるでしょうか?

food Mileageとは食料(food)の輸送距離(Mileage)の意味で、
食料の重量に輸送距離を掛けて表します。

例えば2トンの小麦を2キロ運べばfood Mileageは4トン・キロメートルになります。

food Mileageが小さいほど食品の生産地と消費地が近いことになり、
大きいほど遠くから食料を運んでいることになります。

food Mileageが一番大きい国はどこ? なんと日本がトップです。
喜べないナンバーワンです。

food Mileageが大きいということは環境に大きな負担をかけ、
地球温暖化を促進していることになります。

food Mileageが日本に次いで大きいのが韓国、3番目がアメリカです。

日本は韓国の3倍でダントツ1位です。日本の食糧自給率は約40%、
非常に不安な数字です。もし外国からの食料輸入が途絶えたら、
日本人は生きていけるのでしょうか?

日本の食糧自給率は1960年代には70%を超えていましたが、
徐々に下降線をたどってきました。理由は食生活の変化があります。

米の消費量が半分になる一方で、輸入の割合が高い肉類が5倍になっています。

生産力の低下も原因の一つです。農家の高齢化や耕作地の放棄の増加です。
地産地消、身土不二という言葉があります。最近よく聞く言葉です。

地元で採れた食品を食べるのが良いことはすごく納得できます。
輸送コストはかからないし、新鮮だし、地元の応援になります。

日本人の食生活が贅沢になっていることもフードマイレージの値を押し上げています。
食料だけでなく、木材の自給率は20%、エネルギーの自給率は4%です。

外国に頼って生活していることがどんなに不安定なことか、
じっくり考える必要があります。

日本で捨てられている食べ物の多さ、贅沢に慣れきった食生活を
地球温暖化問題と絡めて考えてみなければと思っています。

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